アライドテレシスのアドバンスト・レイヤー3・スタッカブル・ギガビットスイッチ「x930 シリーズ」、FAUCET/Umbrellaによる複数のSDNベースInternet Exchange(IX)の構築をサポート

2018/06/20

日本

アライドテレシスは、TouIX(フランス・トゥールーズ市)とDIX-IE(日本・東京都)の2拠点に、OpenFlow認証を取得した同社のアドバンスト・レイヤー3・スタッカブル・ギガビットスイッチ「x930シリーズ」を、FAUCET(※1)/Umbrella(※2)の新たなアーキテクチャーに再度採用、導入されたことを発表します。

TouIX
トゥールーズを拠点とするフランス有数のInternet Exchange。FAUCETと「x930シリーズ」スイッチを導入した2番目のOpenFlowアーキテクチャーIX
DIX-IE
Wideプロジェクトによって運用され、東京を拠点とする日本で最初のIXの系譜にある、新世代IX。「x930シリーズ」スイッチを導入したOpenFlowへの移行を開始

次世代Internet Exchangeの構築で、アライドテレシスの OpenFlow認証を取得したx930スイッチが導入され、その性能と信頼性により、SDNネットワークがまったく新しい方法で管理・運用、プロビジョニングされることとなりました。

インターネット相互接続ポイント(IXP)とは、インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)とコンテンツを提供する側のネットワークが、それぞれのネットワーク間で相互なインターネットトラフィックを実現する物理的インフラストラクチャーです。TouIXは2005年に設立され、10社のISP、データセンターの3施設、並びに他2拠点のIXP(FranceIXとLyonIX)を相互接続しています。

アライドテレシスは2017年下期より、Programmable Internet Exchange in Edo(PIX-IE)と呼ばれるプロジェクトで、東京大学が主導になり実施する検証に参加し、SDN/OpenFlow対応製品が次世代IXPインフラへの適合性を測る一連の試験に協力しました。その試験結果で、x930スイッチの性能が有効であり、FAUCET SDNコントローラーとの互換性があることが確認されています。IXPは東京に3ヶ所あり、その中の一つであるDIX-IEに、PIX-IEに続き、現在x930スイッチが導入されています。

今回のInternet Exchange構築について、弊社上級執行役員 マーケティング統括本部 統括本部長 佐藤誠一郎は、「トゥールーズと東京のInternet Exchangeで、アライドテレシスの最新テクノロジーが導入されたことを大変嬉しく思います。OpenFlow、FAUCET、Umbrellaにおける相互運用性テストに成功し、この数年、さまざまな業界から関心をいただき高い評価を得ています。これは弊社のテクノロジーが差別化され、明確な価値を提供できているからだと思います」 とコメントしています。

TouIXで現在導入されている全てのスイッチは、FAUCETが要求するOpenFlowを通じて実現する機能、IPv4やIPv6のデュアルアドレス設定にも対応する「x930シリーズ」スイッチにリプレースされています。

また、TouIXのプレジデントであるClaude Combes氏より次のコメントをいただきました。「運用課題が増え管理も複雑となっているため、TouIXのアーキテクチャーの強化が必要になりました。当社のOpenFlowベースIXPのファブリックにアライドテレシスのx930スイッチが導入されていますが、非常に簡単にプログラムでき、日々の運用できめ細かなモニタリングができます。TouIXは、SDNを活用し運用したヨーロッパで初めてのIXPです。新しいサービスの提供に向けた道が開かれました。」

※1 FAUCET
コンパクトなオープンソースOpenFlowコントローラーを開発・支援する開発コミュニティであり、アライドテレシスなどのネットワーク・ハードウェア・ベンダーによる広範なハードウェア・テストを推進。FAUCETコントローラーのメリットの一つとして、ネットワーク管理者はサーバー・クラスターと同じ方法でネットワークの運用が可能であることが挙げられる。
※2 Umbrella
FAUCETがサポートするIXP スイッチング・ファブリック専用のOpenFlow SDNアーキテクチャー。Umbrellaは、東京大学 情報基盤センター Marc Bruyere 研究員を中心に開発が行われている。